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同じフランチャイズでもファストフードとセブン-イレブンでは事情が大きく異なるワケ

同じFCでも事情が異なるFFSとセブン-イレブン

 セブン-イレブン・ジャパン(東京都:以下、セブン-イレブン)は、フランチャイズ・チェーン(FC)方式を採用している。だがその本当の「意味」はあまり理解されていない。その意味こそ、セブン-イレブンの「個店経営、個店マネジメント」とそのストアブランド(SB)・マーチャンダイジングに直結する。

 FCの典型例が、ファストフード(FFS)チェーンである。FFSには、フランチャイジーの権利を持つ者が、複数店舗を運営しているケースがある。フランチャイジー権を持っているが、自らはそれらの運営には直接携わらず、マネジャー以下の労力を雇用して任せっきりにするということが多くのFFSでは可能だからである。

 FFSは商品が数品種、数品目に限定されているため、店舗・商圏ごとに対応する必要はなく、本質的に「画一売店チェーン」である。その製造・加工の工程のほとんどは、機械設備とマニュアル労働で実現し、しかも製品素材の多くは冷凍であり、ロスが出る可能性は低く、店舗在庫は事実上ゼロに近い。そして、そこでの24時間営業は、「同じ1時間の24倍」であり、すべてを店舗任せにできる。

 だが、セブン-イレブンは異なる。セブン-イレブンには、最低3000の品目があり、店舗は在庫の山で、当然ながらその在庫はすべて買い切りであり、「売れ残り」はフランチャイジーが買い取るしかない。しかも、カスタマーになりうる対象は、限定された商圏の住民のみであり、その繰り返し来店を望むほかない(これはFFSも同じである)。時間帯やその人の都合によってほしいものが変わるため、営業する24時間は「24通りの異なる1時間」の足し算であり、人任せにする余裕などなく、フランチャイジーおよびその関係者がその任務を一身に引き受けるほかない、という事情があるからである。

 売れ残りをフランチャイジーが買い取ることに対しては、「それはあまりにも負担である」という指摘があるが、それは「買物」の本質を知らない者の言い分である。たとえば書店で新刊本を購入し、読んでみたらとんでもない駄作だったとする。では、お客は駄作であることを理由に、返品ができるだろうか。ページの欠損や汚れは返品交換の理由になるが、駄作であることは理由にはならない。書店のお客はそれを暗黙の前提として購買を決定している。

 書店に限らず、ほとんどすべての店舗において、

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