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フジ、総菜子会社がバイオマス発電、工場の食品残さを利用

 フジ(松山市)の総菜子会社、フジデリカ・クオリティ(同)は12月からバイオマス発電を始める。総菜需要の伸びに伴って、野菜くずなど工場から排出される食品残さが増加しており、燃料として利用することで食品廃棄物の削減につなげる。

 フジデリカ・クオリティは本社工場を増築、従来は別棟で運営していたデリカ青果センターなどを集約した。新デリカ青果センター加工場は11月7日から稼働しているが、野菜・果物の加工やカット野菜の製造に伴って排出される食品残さを利用するバイオマス発電設備を試験運転し、12月から本格的に稼働する。

 自社廃棄物を利用したバイオマス発電設備を稼働させるのは、中国・四国地方の民間企業では同社が初めて。バイオマス発電設備の稼働により、年間で杉の木約3万3000本が吸収する量に相当する二酸化炭素排出量を削減できるという。