メニュー

[ガーデニング]
第12回 国際ガーデンEXPO「GARDEX 」レビュー
主要メーカーのブース展開と2019年ガーデニングシーズンに向けた提案

ガーデ
ニング

主要メーカーのブース展開と2019年ガーデニングシーズンに向けた提案

第12回 国際ガーデンEXPO「GARDEX」レビュー

第12回 国際ガーデンEXPO「GARDEX」が10月10日(水)~10月12日(金)の3日間、幕張メッセで開催された。同時開催の第15回「国際 フラワー&プランツEXPO」や、第8回「国際道工具・作業用品EXPO」と合わせて、来場者数は4万3356人に上った。イベントで注目を集めた各メーカーのブースを紹介する。(本誌:上明戸聡)

 

ハイポネックスジャパン

 

 園芸肥料や薬剤の総合メーカーとして多様な商品を出展。今期はアース製薬、プロトリーフと共同企画されたバラの肥料「バライフ」シリーズや、観葉植物や多肉植物栽培用の肥料「ボタナイス」シリーズなどをアピール。「マグァンプK」と「ネクスコート」を使った花や野菜の栽培の提案も行われた。

レインボー薬品

 

 同社の人気アイテムである除草剤の「ネコソギ」シリーズを訴求。「ネコソギ」史上最長となる9カ月間効果が持続する新商品「ネコソギトップW」などのブランドを前面に出し、強力な効果をもたらす「新時代除草」をアピールした。

アース製薬

 

 「アースガーデン」ブランド商品を幅広く出展。アース製薬がハイポネックスジャパン、プロトリーフと3社共同で企画した「スリークロス」商品を出展したほか、100%食品でつくった新商品の「おうちの草コロリ 植物まわりの雑草用」などをアピール。家庭用品メーカーとしての視点を生かした「安心」できる商品を数多く紹介した。

フマキラー

 

 「カダン」ブランドのハンドスプレー発売20周年を経て、進化したさまざまな商品を紹介。アオムシにも適用が拡大された化学殺虫剤ゼロの「カダンセーフ」や、「カダンプラスDX」などのほか、適用害虫の広い「お庭の虫キラー」、速効性が高く長期にわたって侵入を防止する「アリカダン粉剤」、忌避効果と消臭・除菌効果の高い「強力 猫まわれ右」など、多彩な商品を出展した。

JOYアグリス

 

 「植物が病害虫に強くなる肥料」など、新商品を中心に出展。同商品はカニ殻のキチン質を配合しており、病気になりにくい土壌環境をつくるほか、天然由来の有効成分であるサポニンやアルカイドも豊富に含まれている。米ぬかや骨粉なども配合されており、汎用肥料としても効果を発揮する。

 

ガーデ
ニング

主要メーカーのブース展開と2019年ガーデニングシーズンに向けた提案

髙儀

 

 髙儀では土づくりから植え付け、対策、収穫に至る菜園作業を楽しく円滑にする「畑サイクル」を提案。4つの工程に適した道具を多数展示した。今期のブースでは「充電高枝切鋏」を実演するなど「EARTH MAN」ブランドのヘッジトリマーや草刈用カッターなどを幅広く紹介した。

シンワ測定

 

 農業や園芸における土壌管理などに使用されるさまざまな計測器を出展。地温計についてはシリーズ商品の使用シーンをディスプレーして紹介。手軽なものから本格的なものまで、植物の生育に大きな影響を与える温度管理の重要性をアピールした。

ハクスバーナ・ゼノア

 

  ゼノアバッテリーを使用した多様なバワーツールを展示。使い心地のよさをアピール。また今期はロボット芝刈機「Automower」シリーズの実演デモを実施。使い勝手のよさや性能をアピールしたほか、プレゼンステージやお楽しみ抽選会なども実施。来場者の目を引き付けた。

工機ホールディングス

 

 2018年10月に、新たに「HIKOKI(ハイコーキ)」にブランド変更した同社のさまざまなバワーツールを出展。リチウムイオン蓄電池「マルチボルト」を使用した機器の実演デモなどを実施し、旧ブランド時代から引き継がれた高い信頼性と、次世代の技術をアピールした。

丸五

 

 急こう配でも足にフィットする屋根用の安全スニーカー「Mandom roof ♯05」など新商品を紹介したほか、同社製品の通気性のよさをアピールするため、蒸気を使った実演デモを実施。機能性だけなく、デザインやオリジナル性にこだわった同社製品を数多く出展した。

アトム

 

 2014年度グッドデザイン賞を受賞したガーデニングブーツ「グリーンマスター」シリーズのほか、今回新たにグッドデザイン賞を受賞した、軽さとコンパクト性に優れ、持ち運びに便利なブーツ「pokeboo(ポケブー)」をはじめ、ガーデニングやアウトドアなどのライフスタイルを提案する多様な商品を出展。実際の商品を手に取って軽さや履き心地を確認する来場者が多く見られた。

シモン

 

 同社の事業領域は安全靴、作業用グローブ、安全保護具、防災用具など。独自のテクノロジーに基づく高い機能性やテザイン性を兼ね揃えた「XGシリーズ」の安全靴や作業靴、用途に特化した作業用グローブなど、同社製品を幅広く展示した。また新商品の参考出展も行っている。

 

ガーデ
ニング

主要メーカーのブース展開と2019年ガーデニングシーズンに向けた提案

注目企業

アトム

ワークブーツの最新モデル「カルックス ソフトフィーリング」を新発売
「グリーンマスター」にも新ラインアップ投入

 

エアークッション内蔵の軽量ワークブーツを発売

 

 アトムは、2019年2月に発売を予定している、最新モデルのワークブーツ「カルックス ソフトフィーリング」を発表した。今年10月に開催された国際ガーデンEXPOにおいて同社ブースでも多様なブーツを出展。ロングセラーの「グリーンマスター」や、携帯できるブーツとして人気商品となっている「ポケブー」などに加え、新製品の「カルックスソフトフィーリング」を出展、多くの注目を集めた。

 

 大きな特徴としては、長靴の防水機能に加え、スニーカーの軽さとフィット感をクロスオーバーさせた設計だ。

 

 合成ゴムのボディーに、スニーカーソールを独自技術で接着、またソールにエアークッションを内蔵しているため、アスファルトなど硬い路面でも疲れにくく、アクティブに動け、さらにブーツ自体が自立する設計なので履きやすさの実現につながっている。

 

 もう1つの特徴は足にぴったりフィットする感覚と、足首などにストレスを感じさせないストレッチ性能を兼ね備えており、従来の長靴のように靴の中で足が浮くこともなく、動作性が高い。

 

 このほか、かかと部分に、もう片方のかかとを引っ掛け脱ぐことができる「キック」という機能を備えるなど、フィットするブーツでありながら、脱ぎやすさにも配慮されている。

 

 こうした特徴を兼ね備えているため、利用できるフィールドも多種多様。農業やガーデニングはもちろん、釣りやアウトドアレジャー、雨の日のタウンユースなどにもマッチする。

 

 サイズはSS~3Lまで用意しており、ソールとステッチがオレンジ色とピンク色の2アイテムを発売する予定。

 

「グリーンマスター」にロングブーツタイプ投入

 

 一方「グリーンマスター」ブランドでは、同じく19年2月に発売予定の「グリーンマスター ロングブーツ70s」をラインアップする。

 

 ロングセラーの「グリーンマスター」は、ボディーにソフトな合成ゴムを採用、足全体に圧迫感のない柔軟性を与え、快適な履き心地を実現した軽くて動きやすいブーツとして人気が高く、14年にはグッドデザイン賞も受賞しているシリーズだ。

 

 今回の新商品は、同社がこれまで販売してきた「ロングタイプ長靴」をさらに進化させたもので、従来の「グリーンマスター」にはない、足カバー機能を付けたオール天然ゴム一体型ロングタイプとなっている。裏側にはボリエステル生地を採用しボディー強度をUPさせている。全長は約70cm(3L)、上部のフードはドローコードで絞ることができ異物の混入をガードする。

 

 もちろん完全防水なので田植えや、水産業、土木建築、護岸工事など幅広く使用できるほか、デザイン性にも優れているため、湖や沼地でのバードウオッチングやフィッシングなどアウトドアレジャーにも使用できる。

 

 このほか同社の注目商品としては、バラ愛好家のニーズに対応したバラ用防水手袋「ローズラバー」が急上昇中。高品質な天然ゴムを使用し、厚みを付けたラバー手袋。突き刺しに強く バラなどの剪定や細かな作業に最適で、トゲや枝などから手をガードすることができる。

 

 同社では、19年もこれら独自性の高い新製品を揃え、積極的に販売、提案していく計画である。