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「エコプロダクツ2009」に行ってきました

 12月10日~12日まで東京ビッグサイトで日本最大級の環境展示会「エコプロダクツ2009」が開催された。11回目を迎えた今回は、約721団体、1735コマの出展。期間中の来場は18万2510人に上った。

 

 テーマは「問い直せ、日本のカ ~ソーシャルパワー元年~」。

 

 小売業界からも、セブン&アイ・ホールディングスやイオンなどの大手がブースを出展し、生活者の啓蒙活動に力を注いでいた。

 ビジネス上の必要性から展示会に訪れるサラリーマンはもちろん、社会見学の一環としての小学生の訪問なども相次ぎ、私が訪れた初日は6万819人を集客。大変な賑わいを見せていた。

 各ブースには、子供たちがひっきりなしに押し寄せ、係員に話を聞きながら熱心にメモを取る姿が見られた。この子供たちが担う日本の将来にわずかながらも希望を感じた瞬間だ。

 

 ただちょっと惜しい、と思ったのは、出展した各社の姿勢だ。自社の取り組みの優越性や先進性を主張するのみの宣伝活動に終始しているようにしか見えなかったからだ。

 確かに、各社の取り組みはそれぞれに意義深いし、この展示会はそれを披露する場であることは間違いない。

 しかし、これでもかとばかりに各社の“言い分”ばかりを見せつけられると、さすがにオナカはいっぱい。

 もっと大きな見地に立って各社が一体となって協力しあえれば、さらに効果的なエコ活動ができるはず、などと思ってしまう。

 

 新しいアクションを起こしているという意味では、各社とも立派なことなのだが、目的はあくまでも「地球の環境保全」――。

 であるならば、環境問題は1社のみの単独活動では“蟷螂の斧”でしかなく、解決できない、という視点も欲しいと思った。