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喋りは、鍛練を積めばうまくなるものなんですね

 (イオンOBの)Aさん「岡田克也さんが外務大臣かあ? 隔世の感があるなあ。1回目に当選した衆議院議員選挙は1990年だから、もう20年も前になるからなあ」

 

 私「克也さんは本当に雄弁ですよね。話に切れがありますよ」

 

 Aさん「ところがそうでもなくてさ。20年前は演説が下手でね。正直な話、選挙演説でも何を言っているのかよく分からなかった。奥さんの多津子さんの方が断然にうまくてね。どっちが候補者なんだよ、という感じだった。選挙民の情感に訴えるんだよね。最後には土下座して克也さんの支持をお願いしたっけ」

 

 私「確か、多津子夫人は、愛媛県の元衆議院議員村上信二郎さんの娘さんでしたよね」

 

 Aさん「そうそう。政治家一家でね。お兄さんは村上誠一郎衆議院議員だし、叔父さんは村上孝太郎参議院議員だよ」

 

 私「岡田家も凄いけど、村上家も凄い!」

 

 Aさん「克也さんも、その後、ずいぶん喋りの練習をしたんだろうね」

 

 私「その話が本当なら、苦労されたのでしょうね。喋りは、鍛練を積めばうまくなるものなんですかね? お父さんの卓也さんはどうだったんですか?」

 

 Aさん「お父さんだって一緒だよ。僕が入社した頃は、朝礼で何かを話すんだけど、ぼそぼそ声でよく聞き取れないし、話の内容も何を言っているのか本当に分からなかったよ」

 

 私「信じられない。私の知る限り、卓也さんが雄弁でなかったことはなかった。堂々としているし。そんな時期があったなんて」

 

 Aさん「そんなもんなんじゃないかな。話すことは経験を積めばうまくなるし、場数が勝負なんじゃない」

 

 私「そういうAさんもうまいですよね。どこで学んだんですか?」

 

 Aさん「あなたの会社なんかに講演を頼まれて受けているうちに磨かれたのかなあ(笑)。でも、僕は、そんなにうまくないよ。ところで、あなたはどうなの?」

 

 私「いやいや、勉強と考えて、できる限り人前で喋る機会をつくってきたつもりなのですが、いまだに自分でも何を言ってるのかよく分かりません。ハハハ!」