サンドラッグ(東京都)が11月14日に発表した2025年3月期第2四半期決算(連結2024年4月1日~9月30日)は、売上高が前年同期比6.4%増の3,955億円、営業利益が2.9%増の212億円、経常利益が0.6%減の208億円となった。
上期は、専門性を一層高め、期待される質の高いサービスレベルの達成に注力。また、駅前店舗を中心に、医薬品・健康食品・化粧品でのインバウンド需要の取り込みを行った。経費面については、生産性の向上のため、引き続きデジタル化(省人化)などに取り組むとともに、電力の調達方法の見直しや、エネルギーの使用量抑制に努めたほか、太陽光パネルの設置、ノンフロン冷蔵・冷凍什器の導入や食品廃棄物のリサイクル化など、環境経営の推進にも取り組んだ。
ドラッグストア事業の売上高は5.3%増の2,556億2,300万円、営業利益は3.2%減の126億4,300万円。インバウンド需要については、穏やかに回復し、前年同期を上回ってはいるものの、依然としてコロナ禍前水準の約70%程度で推移。一方、海外景気の影響を受け、サマー化粧品を中心とした卸売が第1四半期に大きく減少したことなどで、売上高・売上総利益は前年同期より伸長。販管費については、生産性向上を目的とした電子棚札の導入拡大によって、一時的に管理費が膨らんだ。
ディスカウントストア事業は、前年の酒類増税に伴う駆け込み需要の反動減、コロナ禍でのペットブーム特需が一巡したものの、食料品などの市場価格上昇により、食品部門が好調に推移。売上高は8.6%増の1,684億2,300万円、営業利益は13.6%増の85億6,800万円で上期を折り返した。
2025年3月期の連結業績については、売上高で6.8%増の8,030億円、営業利益で12.7%増の462億円、経常利益で8.6%増の453億円、当期純利益で4.5%増の304億5000万円と、増収増益を見通した。