マミーマート(埼玉県)が11月12日に発表した2024年9月期決算(連結2023年10月1日~2024年9月30日)は、営業収益で前期比10.8%増の1,607億円、営業利益で9.0%増の64億円、経常利益で8.8%増の69億円、当期純利益で9.7%増の47億円を達成した。
当期は、既存店の売上が前期を上回り、さらに業態転換を伴う改装と2店舗の新規出店による売上増加によって、2ケタの増収となった。
スーパーマーケット事業の売上高は11.9%増の1,580億5,500万円、セグメント利益については9.3%増の63億9,100万円と伸長。2つの新しいフォーマットである、「行くのが楽しくなる食の専門店」「他にはない買い物体験」がコンセプトの『生鮮市場TOP!』、「地域一番の圧倒的な価格に加え、日常生活に様々な“プラス”を提供する」をコンセプトにした『マミープラス』への業態転換を、「マミーマート」店舗で進めた。圧倒的な価格と品質の追求、他にはないオリジナル商品の開発、SNSを利用した情報発信などで、顧客の来店頻度が向上。売上高とセグメント利益の増加に寄与した。
セグメント利益については、業態転換を伴う改装や戦略的な低値入での商品政策、人的投資としてのベースアップ、好業績を踏まえた決算賞与の支給などを実施したことで増加幅は抑えられたが、フルセルフレジの導入や三郷物流センターの本格稼働による効率的な運送体制の構築などが、利益を押し上げる効果を生んだ。
2025年9月期の連結業績については、営業収益で15.1%増の1,850億円、営業利益で2.9%減の62億5,000万円、経常利益で3.7%減の67億円と、2ケタ増収・減益を予想している。