いなげや(東京都)が11月12日に発表した2025年3月期第2四半期決算(連結2024年4月1日~9月30日)は、営業収益が前年同期比1.1%減の1,277億9,100万円、営業利益が77.8%減の2億8,700万円、経常利益が80.4%減の2億7,400万円となり、営業・経常利益とも大きく落ち込んだ。中間純利益については、投資有価証券売却益27億4,200万円、関係会社株式売却益15億6,000万円を計上したことなどから、213.3%増の24億6,300万円と膨らんだ。
上期は、1品単価の上昇に加えて既存店客数が1.2%増で推移したが、ドラッグストア事業のウェルパークを連結子会社から除外したことで減収となり、営業総利益は1.1%減の389億7,700万円に止まった。また、販管費は、水道光熱費の上昇や積極的な改装に伴う経費が増加し、1.5%増の386億9,000万円。その結果、営業利益は大きく減って2億8,700万円となった。
スーパーマーケット事業については、既存店の活性化を引き続き推進し、9店舗で改装を行い、2店舗を閉鎖。既存店売上高は5.1%増と堅調に推移し、売上高は1.6%増の1,020億8,300万円となったが、4,000万円のセグメント損失が発生した。
9月より連結子会社から除外したウェルパークのドラッグストア事業は、売上高が12.9%減の200億7,200万円、セグメント利益は67.5%減の1億3,100万円。
なお、2025年3月期の連結業績については、株式交換によってユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスの完全子会社となり、11月28日に上場廃止となることから予想は発表していない。