4月11日にローソン(東京都)が発表した2024年2月期決算(連結2023年3月1日~2024年2月29日)は、営業収益が前期比8.8%増の1兆879億円、事業利益が46.3%増の940億円、税引前利益が64.0%増の772億円、親会社の所有者に帰属する当期利益は75.5%増の521億円となり、大幅な伸びを達成した。
事業利益については、国内CVS事業が、「ハピろー!」などのマーケティング施策効果、店舗理想形改装効果や人流回復などにより、既存店売上が4.6%増となり、経費コントロールも奏功して増益。海外事業は、中国のロックダウンの影響による赤字から黒字転換して、大幅な増益を達成した。また、エンタテインメント関連事業は、コンサートなどの開催が好調に推移して増益となったことから、連結で297億円をかさ上げした。
また、CVS事業では総粗利益率が計画を0.1ポイント下回ったものの、既存店売上高が計画を0.1ポイント上回ったこと、その他の営業収入が見込みよりも増加したこと、コストコントロールが進んだことにより、ローソン単体の事業利益は計画より60億円の上乗せとなった。
セグメント別の業績については、国内CVS事業が営業収益で前期比8.2%増の7,553億円、セグメント利益で46.5%増の697億円。成城石井事業では営業収益が2.2%増の1,125億円、セグメント利益が4.3%減の122億円。エンタテインメント関連事業は営業収益が12.1%増の808億円、セグメント利益が35.7%増の65億円。金融関連事業では営業収益が3.5%増の356億円、セグメント利益が23.1%減の29億円。海外事業については営業収益が20.8%増の1,146億円、セグメント利益は前期の損失50億円から一気に黒字化して25億円を計上した。
なお、2025年の連結業績予想については、KDDIとの資本業務提携による株式の上場廃止が予定されているため、言及していない。