ローソンは3月30日、大阪府豊中市の千里中央公園内にオープンする新施設「1OOORE SCENES(センリシーンズ)」にミニ店舗「パークローソン千里店」を出店する。近畿地区のローソン店舗では初めて、アバター(分身)による接客を導入する。
パークローソン千里店の店舗面積は27㎡で、通常の店舗の4分の1から5分の1ほど。入れたてコーヒーやおにぎり、サンドイッチなど約300品目を取り扱う。地域の青果店と連携し、野菜を店頭販売するほか、毎月2回「野菜マルシェ」のイベントを開催する予定だ。
店内のレジはセルフレジのみで、ディスプレーに表示されたアバターを離れた場所にいるオペレーターが操作、来店客の質問に答えたり、商品の説明を行ったりする。アバターは自宅などのパソコンから操作可能で、ローソンでは高齢者や子育て中の人、障害者などもアバターオペレーターとして採用し、制約なく働ける環境づくりを目指す。
アバター接客は2022年11月にオープンした実験店「グリーンローソン」(東京都豊島区)で初めて導入した。25年度末までに研修を経て認定されたアバターオペレーターを1000人育成する計画だ。
センリシーンズは、公園内の旧公園管理事務所を改築して設置された施設で、パークローソンのほか、カフェや多目的スペース、別棟のコミュニティスペース、屋外の菜園スペースで構成される。
コミュニティスペース「LABO(ラボ)」では、ピクニックグッズやおもちゃ、フォークやスプーンなどのカトラリー、アパレルグッズなどを販売。キッチンを併設し、地域住民向けの料理イベントなどを開催する予定。本棚を設置して、本の貸し出しも行う。