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【ファーストリテ】2020年にグループ売上高5兆円の長期計画、世界一目指す

 ファーストリテイリング(FR)は9月2日、2009年8月期予想で6820億円のグループ売上高を2020年に5兆円にまで拡大させる長期事業計画を明らかにした。現在、衣料品専門店で世界ナンバーワンの米ギャップの売上高は145億ドル(約1兆3700億円)だが、FRはそれをはるかに凌ぐ圧倒的世界一を目指す。

 売上高5兆円の事業別内訳は、国内ユニクロ事業が1兆円(2009年8月期予想で5380億円)、海外ユニクロ事業が3兆円(同370億円)、国内関連事業が5000億円(510億円)、そしてグローバルブランド事業が5000億円(同530億円)。今後の成長の核とする海外ユニクロ事業については中国で1兆円、中国以外のアジア市場で1兆円、欧米市場で1兆円を想定しており、今年6月時点で32店舗の中国、30店舗の韓国では2010年8月末までに店舗数を倍増させる。中国では早期に年間100店舗のペースで出店できる体制を整える。

 FRは2010年に売上高1兆円、経常利益1500億円の達成を中期計画として掲げてきたが、その先の10年では海外市場をテコにさらに成長を加速させる腹づもりだ。

 なお、同社の国内ユニクロ事業の既存店売上高は7月に前年同月比4.2%減となり9ヵ月ぶりに前年実績を下回ったが、8月は5.6%増と再びプラス成長に転じた。