パルコは3月31日、同社株式の33.2%を保有する筆頭株主の森トラストから取締役10人を専任する株主提案を受けたことを発表。併せて、この提案に対して取締役会の総意として反対する意見を表明した。
森トラストの株主提案はイオンが資本・業務提携に関する提案に盛り込んだ役員選任案と同じ内容で、牧山浩三専務を除くパルコの社内取締役4人と社外取締役の弁護士1人に退陣を求める一方、森トラストから派遣する2人、イオンから派遣する3人を取締役に選任するよう求めるもの。
パルコは、特定株主の利益代表が取締役の多数を占めることは株主全体の利益につながらない、イオンが経営参加することは企業価値を毀損するおそれがある、などを反対の理由として挙げている。