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コストコがWoltと提携 広島倉庫店で8月26日からデリバリーサービスを開始

会員制の倉庫型店舗を展開するコストコホールセールジャパン(神奈川県/ケンテリオ社長)は、デリバリーサービスのWoltと提携し、広島倉庫店で8月26日から商品配達サービスを開始する。配達可能な商品は食料品や日用品など約900品目。スマホのアプリで注文すると30分程度で商品が届けられる。

人気の900品目からアプリで注文すれば30分程度で宅配

 配達エリアはコストコ広島倉庫店(広島県広島市)から5㎞以内の地域で、配達時間は10:15~18:15(変更の場合あり)。取扱商品には、生鮮食品、加工食品、飲料、日用品など約900品目がある。スマホやパソコンにインストールしたアプリから注文すると、30分程度で自宅やオフィスなど指定の場所に商品が届く。配達料はWoltの共通価格で、店舗から1.5km以内は99円、1.5~2kmが199円、2~2.5kmが299円、2.5~ 5kmが399円 となる。

 コストコ広島倉庫店は、8月26日(木)~2021年9月8日(水)の期間、サービス開始記念キャンペーンを行なう。この期間は1回5,000円以上の注文で、店舗から5km以内までの配達が無料になる。また、同店に設置された特設ブースでWoltのアプリを登録すると、店内のフードコートで利用できるホットドッグ(1個)の引換券がもらえる。

全国のコストコにデリバリーサービス拡大予定

 コストコ(Costco)は、1983年に米国ワシントン州で生まれた会員制のスーパーマーケットだ。現在は、世界12ヵ国でに810店舗以上を展開し、会員数は1億人を超える。入荷した商品をパレットのまま倉庫型の店舗に陳列するユニークな方法で、管理や陳列にかかるコストを抑えて価格に反映するのがコストコのコンセプトだ。
日本では、1999年に福岡県に第1号店を出店、2021年7月時点で30店舗を展開している。コストコで取り扱うアイテムは一つひとつのサイズが大きく、まとめ買い・大量買いをする顧客が多い。コストコは出店の条件に、車でのアクセスが良く広い駐車場が確保でき、高所得層マーケットであること、など複数の条件を設けていることでも知られる。日本のコストコで人気を集めているのは珍しい輸入食品や、自社ブランド「カークランドシグネチャー」のデリカなどで、今後は全国のコストコに順次デリバリーサービスを拡大していく予定だ。

Woltは「チャットに1分以内で返信」の顧客対応が評判

 一方、Woltは2014年に北欧フィンランドで誕生したデリバリーサービスで、現在は23か国、180の都市で業務展開している。提携レストラン・小売店は4万5000件、登録ユーザー1200万人を超えるという。

 日本では20年3月にサービスを開始。21年8月23日現在、19都道府県33都市でサービスを提供している。レストラン・飲食店の他に、コンビニエンスストアやデパート、スーパー、ドラッグストアなどとも提携している。
Woltの特徴は、ユーザーからの問い合わせやクレームに1分以内にチャットで返信するという、レスポンスの早さだ。この「神対応」によって、App Store や Google Play では、「フードデリバリーアプリ最高評価」を得ている。Woltは配達パートナーの質の向上にも力を注いでいる。登録前に交通安全ルールの説明会と適性テストを行うほか、2021年3月からは、背番号入りの配達バッグを導入した。