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「ドラッグストアを健康スポットステーションにする」

 健康診断というと医療機関で年1回受診するのが一般的だが、日々変化する健康状態を年1回の受診で把握できるのか――。セルスペクトの岩淵社長は、「地域に根差したドラッグストア店舗を、日常的に健康をチェックできる拠点にしていきたい」と話す。

 

 セルスペクトは岩手県を本拠とする、医療機器関連の技術開発を手掛けるベンチャー企業。同じ岩手県を本拠とするドラッグストアの薬王堂と201710月に協業契約を結び、今年3月には3.4%の出資を受けた。

 

 今年4月から血液と唾液の検査機器2台を薬王堂の店舗に設置し、実証実験を行っている。血液と唾液、いずれも510分で結果が得られる。スマートフォンの専用アプリを使えば、データがクラウド上に蓄積され、健康状態を継続的にチェックできるようにしている。

 

 今秋から導入店舗を拡大する予定だ。セルスペクトは将来的にはほかのドラッグストアの店舗でも導入し、セルフ健康チェックを全国に普及させていく考えだ。(S)