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小売主導でマス広告もパッケージ化!九州リテールメディア連合会とは何か

DCS2/1号 特集(大)

昨今、主に物流などで“競合の壁を越えた協業”が加速しているが、リテールメディアにおいても同様の動きが出てきた。九州地盤の小売企業や広告代理店、さらにはマスメディアが連携して運営する「九州リテールメディア連合会」だ。リテールメディアの価値最大化をめざす地域アライアンスの全貌に迫った。

小売企業、広告代理店、地元テレビ局まで参加

 2023年12月下旬のとある日の午後。福岡県筑紫野市にある西鉄ストア(福岡県/秋澤壮一社長)の本部会議室に“異例”な顔ぶれが一堂に会した。

 参加したのは西鉄ストアのほか、イオン九州(同/柴田祐司社長)やトライアルカンパニー(同/石橋亮太社長:以下、トライアル)など九州を代表する小売企業の担当者、さらには広告代理店や地元テレビ局の営業担当者など総勢20名以上。業種や業界を越えて集まった彼らの正体は、23年9月に立ち上がった「九州リテールメディア連合会」のメンバーたちである。

左からSalesPlusの関晋弥社長、トライルカンパニーマーケティング部部長の野田大輔氏

 同会の実質的な幹事役となっているのは、SalesPlus(東京都/関晋弥社長:以下、セールスプラス)という企業。大手広告代理店の電通グループと、トライアルグループ傘下でリテールDX(デジタル・トランスフォーメーション)事業を手掛けるRetail AIが18年に合弁で立ち上げ、購買データをもとにしたマーケティングソリューションを提供している。

 このとき開かれていたのは、設立から3回目となる「勉強会」だ。新たに参加した企業の紹介やあいさつに始まり、セールスプラスによる連合会の活動報告、参加小売企業のリテールメディアの取り組みや得られた効果の共有、それに対する活発なディスカッションなどが約3時間にわたって行われた。

 これからわかるとおり、九州リテールメディア連合会は九州を地盤とする小売業が競合関係を越えて連携し、さらに広告代理店やマスコミなどメディア事業者も巻き込んで、リテールメディアの市場活性化をめざす集まりだ。個社の取り組みにとどまることなく、リテールメディアに関する取り組みの成果や課題を定期的に共有することで、九州という大きなエリア単位で市場深耕を図ることを目的としている。

九州リテールメディア連合会の勉強会の様子。複数の小売企業のほか広告代理店やマスメディアも参加した

トライアルとイオン九州の連携が下地に

 九州リテールメディア連合会の具体的な取り組み

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