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「サミットストア川口青木店」改装で激的進化を遂げた総菜・弁当をレポート!

サミット(東京都/服部哲也社長)は31日、埼玉県川口市に「サミットストア川口青木店」(以下、川口青木店)を改装オープンした。本稿では、同店がとくに強化したという、生鮮各部門を横断して製造する総菜商品をレポートする。
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生鮮各部門が店内調理した料理を組み合わせた総菜

「サミットストア川口青木店」

 川口青木店は、JR京浜東北線「川口」駅からバスで約4分の場所にある。同店から約300m離れた場所には「ヤオコー川口朝日店」、約700mには「ベルク中青木店」がある、競合ひしめくエリアだ。川口青木店の開店は199810月で、2回目のリニューアルとなる。

 今回の改装の注目ポイントは、青果売場に「フレッシュサラダ」コーナーを、精肉売場に「グリルキッチン」コーナーを新たに導入した点だ。これによりそれぞれの売場はオープンキッチンへと変わった。

 サミットは2017年度から部門を横断して生鮮総菜を強化する「大総菜プロジェクト」を進めている。川口青木店では、生鮮の各部門が店内で加工・調理した素材を組み合わせた総菜や弁当を、既存店に比べて豊富に品揃えする。

 新商品を中心に商品を見ていくと、「サルサソースとトマトソースで食べるタコライス」(637円)は、精肉の肉総菜コーナー「グリルキッチン」で調理したひき肉と、青果の店内調理場でカットしたトマトやレタスなどの野菜を組み合わせている。

「サルサソースとトマトソースで食べるタコライス」(637円)

 同じく新商品の「肉の旨み味わうローストビーフ丼」(637円)も、グリルキッチンで一枚一枚スライスしたローストビーフと青果でカットしたサラダを使用している。精肉で製造したデミグラスハンバーグに、青果でカットしたブロッコリーなどの副菜を添えた、「店内手作りデミグラスハンバーグ弁当」(637円)も新商品の1つだ。

「肉の旨み味わうローストビーフ丼」(637円)
「店内手作りデミグラスハンバーグ弁当」

  精肉で販売するミールキットも生鮮部門の素材を使用している。取材時はミールキットの新商品として「豚ばら肉と4種野菜のにんにく香る回鍋肉用」「鶏かた肉と4種野菜のまろやか酸味香醋(こうず)ソース炒め用」「豚ばら肉と4種野菜のこくうま中華炒め用」「魚介と豚肉の八宝菜セット」「白身魚と野菜の黒酢あんセット」「海鮮オイスター炒めセット」(各950円)の6商品を販売していた。新鮮な魚介や肉を使い、こだわりの出汁やタレを入れることで本格的な料理に近づいたという。

新商品のミールキット

 スイーツも部門横断による商品が目立つ。たとえば青果売場では、インストアベーカリーで製造したスポンジ生地に、青果で加工したバナナとクリームを盛り付けた新商品「バナナとクリームのオムレット」(311円)を揃える。

「バナナとクリームのオムレット」(311円)

店内でカットしたチーズを平冷蔵ケースで販売

 レギュラー商品では、全国スーパーマーケット協会が主催する「お弁当・お惣菜大賞2023」で入選した「ゴロッとアボカドとプリプリえびが入った寿司サンド」(386円)を販売する。同商品は若年層に人気のアボカドとえびにタルタルソースを絡めた巻き寿司だ。

「ゴロッとアボカドとプリプリえびが入った寿司サンド」(386円)

 そのほか川口青木店では、店内カットしたチーズの販売にも力を入れる。ゴーダやチェダー、ブリーといったさまざまなチーズを総菜売場付近の平冷蔵ケースで販売する。また、ケース内には各種オリーブも陳列するほか、ワインコーナーも近くに設けており、チーズに合うワインを関連販売する。

店内カットした各種チーズ

 各部門の連携によって製造する総菜商品を多くラインナップする川口青木店では、そのぶんオペレーション面での懸念も大きいという。広報担当は「具体的にどういったところに不具合が生じるかはスタートしてみないとわからないが、川口青木店の運営を進めるなかで問題点を洗い出していきたい」と話す。

(店舗概要)
売場面積:1900㎡(575坪)
バックヤード面積:1274㎡(385坪)
駐車台数:120 (内、車イス用2台)
駐輪台数:140
レジ台数:14台(セルフ精算レジ4台、セルフレジ10台)
営業時間:9:0022:00
年間休日:年3日(予定)
年商目標:17.0 億円
店長:岸本健(きしもと たけし)
従業員数:59.3 人(正社員15.0人、パートタイム・アルバイト社員44.3人)
※パートタイム・アルバイト社員は173時間/=1人で計算