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関東に並ぶ繁盛店となるか!? ロピアららぽーと堺店の売場を徹底解説

ロピア(神奈川県/高木勇輔代表)は2022年11月8日、大型ショッピングセンター「三井ショッピングパークららぽーと堺」に「ロピアららぽーと堺店」をオープンした。国内では3店舗目となる「ららぽーと」内出店となった同店。前編では生鮮4部門の売場を解説した。後編では、日配・加工商品・冷凍食品などの売場をレポートし、店舗全体を見ての所感を述べていく。

ロピアららぽーと堺店が入る「三井ショッピングパークららぽー堺」

●日配 「地域一番の安売り店」をめざす!

 和日配は、店舗奥側壁面76尺で「サラダ」「納豆」「漬物」「水物」「練物」「揚げ・豆腐」「中華総菜」「麺」の並びで商品を陳列する多少の変化はあるものの、直近の関西の新店である「和泉中央ビバモール店」(大阪府和泉市)、「三田対中店」(兵庫県三田市)に準じて構成であるようだ。洋日配も同様に、標準スタイルを踏襲しており、日配の売場は固定化されつつあるようだ。効率や管理体制を考慮しての対応と思われる。

 日配売場の冷蔵ケース上部には、「地域一番の安値を目指します」と書かれたPOPが各所に貼られており、牛乳コーナーでは「競合店対抗価格」として「東海乳業・酪農牛乳(無調整)」を3本399円で販売。バンドル販売はロピアではすっかりおなじみだが、この対応は初めて拝見した。また、ヨーグルトコーナーでは、「明治・ブルガリアヨーグルト400g」(129円)の扱いがあるなど、人気ナショナルブランド(NB)も通常どおり扱っているようだった。

オリジナル商品の「すきやき割り下」。パッケージで自社ブランドの「みなもと牛」とあわせることを推奨している

●加工食品 “さりげなく”配置したオリジナル商品

驚かされたのは加工食品売場だ。直近の新店の加工食品売場では、自社オリジナル商品中心の商品構成で、売れ筋NBを扱わないという対応がとられたいが、このららぽーと堺店では一般的な食品スーパーに近い品揃えとしていた。

もちろん、売場各所でオリジナル商品も揃えているものの、多くの商品が“さりげなく”並べられており、既存店とは異なる雰囲気の売場となっていた。たとえば酢コーナーでは6尺のスペースで23アイテムを扱っており、「Mizkan」が16品目、傘下の「丸越醸造」が4品目、そのほかは「村山造酢」「創味」「内堀醸造」が各1品目と「Mizkan」が軸となっていた。そのほか、「醤油」「たれ」「スパイス」「ソース」などのコーナーはこだわり商品を積極的に導入し、品揃えにメリハリを付けていた。

●冷凍食品・アイスクリーム 強烈な価格訴求を展開!

 冷凍食品・アイスクリームはコンパクトな売場としており、コンビネーションケー24尺でアイスクリーム、38尺で冷凍食品を配置。冷凍食品はリーチインケースで家庭用、オープンケースで大型商品を並べている。全体に家庭用は絞った。
アイスクリームの売場に「ロピアはアイスがめちゃ安い!地域1地番価格。お子様も大喜び」とのPOPを掲げ、価格訴求に力を入れる。個食タイプは69円、77円、84円、「マルチタイプは199円の商品を豊富に揃える。この価格設定は、競合店はなかなか対策しづらいところだろう。

●酒類 絞り込んだラインナップ

 ロピアの酒類売場は、ビール系飲料と缶チューハイをべースに自社の直輸入ワインを揃える既存店でもおなじみの品揃えとなっている。焼酎や日本酒、ウイスキーなどは売れ筋商品に絞り、「三和酒類・いいちこ25度2ℓ」(1299円)など売れ筋の単品量販を重視している。こうした割り切った商品政策をとれるのもロピアの強みだ。

ロピアららぽーと堺店の売場フロア図

●菓子 グミの品揃えは圧巻!

 菓子はレジ前スペース4レーンで売場を展開する。ゴンドラ定番重視の配置ある。とくに力を入れているのがグミで、21尺のスペースでうち12尺が輸入商品、9尺が国産メーカーの商品をラインナップする。一般的な小売店でみかける商品はほぼ網羅されており、圧巻の品揃えとなっている。

 そのほか、大袋菓子にも力を入れ、61品目を184~259円で提供する。韓国菓子にも6尺のスペースをとっており、スナック菓子をメインに36品目を販売する。菓子は利益率が高く、よく回転する商品でもあり、堅実な商品構成で着実に利益を確保したいという思惑がみえる。

●まとめ
開店前は約200人の行列、15時半には入場制限も!

 今回の調査では開店してから3回目の週末に店舗を訪れた。日曜朝の開店10分前に店舗前にいくと、ららぽーと堺店に最も近いSCの北西エントラスには約100人の行列ができており、開店直前になるとその数は約200人まで増えていた。

 午前中はなんとかスムーズにお客が流れていたものの、15時近くになるとさらにお客が増え始め、「生鮮ゾーン」は動きが取れなくないほどの混雑となり、15時半頃から入場制限を行っていた。営業途中での入場制限はあまり経験がないので驚かされた。

 開店から約3週間が経過しているにもかかわらず、これだけの混雑があること考えると、関東の「ららぽーと」内店舗(ららぽーとTOKTO-BAY、ららぽーと海老名)に比肩する繁盛店になることだろう。商圏も広く、泉北地区全体にロピアの名が轟くことになるはずだ。

「ロピアの課題は人手不足」は本当か

 最近はさまざまなところから「ロピアの課題は人手不足」という声があがっているようだ。ロピアららぽーと堺店の売場を見ていても、確かにその兆候は多少みられるものの、「売れすぎ」であるために作業が追いついていないように筆者の目には映った。

 売場にいるスタッフを見ていると、その多くは20~30代とみられる若い従業員で、忙しさのためか表情には緊張感があり、「次は何を補充するべきか」と売場をせわしなくチェックし、補充作業を行っている。1970~80年代のスーパーマーケットでよくみられた光景だが、最近はこれほどの客入りがある店は少なくなった。

 「店がお客であふれている」という経験ができるのはいまや貴重な時代になった。店が繁盛しなければ、「販売の楽しさ」も経験できない。この「忙しさ」を財産に、ロピアからさらなる優秀な人材が育っていくことを期待したい。

(店舗概要)
所在地 大阪府堺市美原区黒山22-1
開店日 2022年11月8日
売場面積 約680坪(歩測)
営業時間 10:00~21:00
駐車台数 3050台