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都心部攻略図る200坪の小型店モデル「ヨークフーズ早稲田店」をレポート

ヨークが2021年11月20日に改装オープンした「ヨークフーズ早稲田店」(以下、早稲田店)は、同社が都心型小型フォーマットを構築するためのモデル店と位置付ける店舗だ。スマートウォッチを活用した「デジタルサービスカウンター」の設置やサテライトキッチンの活用など、都心部攻略のためのさまざまな試みを実践している。

サービスカウンターでアバターが接客!

 早稲田店は、東京メトロ東西線「早稲田」駅の北東へ徒歩1分の場所に立地する。2012年8月に「イトーヨーカドー食品館」として開業し、ヨーク発足に伴って新フォーマットの「ヨークフーズ」に転換した店舗をあらためて改装している。

 ヨークが中心となって進める、セブン&アイの「首都圏食品戦略」で重要となるのが、肥沃なマーケットが広がる都心部の攻略だ。しかし、出店競争が激しい都心部では、ある程度の売場面積を持った物件を確保するのは難しい。そうしたなかヨークがめざしているのが、売場面積200坪ほどで収支が成り立つ都心型小型フォーマットの構築である。

 早稲田店の売場面積は約197坪と狭小で、かつ買い回りが難しいとされる2層構造の店舗だ。このような環境下ながらデジタルとサテライトキッチンの活用により、同店の売上高は改装後順調に推移している。

「デジタルサービスカウンター」では、まずアバターが来店客の要件を聞く

 代表的な試みを順に挙げると、デジタル活用では小売業界初の取り組みとして、スマートウォッチとタッチパネル式サイネージを活用した「デジタルサービスカウンター」を新設している。

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