2023年6月2日、かねて噂されていたロピア(神奈川県/髙木勇輔代表)の九州1号店「ロピア博多ヨドバシ店」(福岡県福岡市:以下、博多店)がオープンした。出店地は九州の交通の要であるJR「博多」駅の筑紫口からすぐの場所で、2021年11月オープンの「京都ヨドバシ店」(京都府京都市)も彷彿させる都市立地の店舗となる。九州1号店ではどのような売場づくりをしているのか。現地に足を運んだ。
(調査日2023年7月1〜3日) ※本文中の価格はすべて本体価格
ヨドバシの4階部分専門店フロアに出店
ロピアは2023年6月2日、九州1号店となる博多店をオープンした。家電量販店「ヨドバシカメラ」を核とする複合商業施設「ヨドバシ博多」の4階部分、レストランや各種専門店などが入る専門店フロアのリニューアルにあわせて新規出店した。ロピアの出店と同時に、100円ショップの「ダイソー」やゲームセンターなどが新規オープンしている。
なお、ロピアとヨドバシカメラ(東京都/藤沢和則社長)がタッグを組むのは、21年11月の「京都ヨドバシ店」、22年12月の「甲府ヨドバシ店」(山梨県甲府市)に次ぐ3店舗目で、23年夏オープン予定の東北1号店もヨドバシカメラ運営の商業ビル内への出店になる。
博多店の売場面積は約560坪(歩測)。売場スペース構成比は、総菜を含む生鮮4部門が40%、日配が19%の合計59%と生鮮主体の売場のようだ。ロピアの最大の特徴でもある、生鮮4部門からなる“生鮮ゾーン”の売場面積は約200坪で、鮮度・量感・安さなどといったロピアの世界観が演出されている。
部門別に売場を見ていこう。青果の売場面積は約65坪(歩測)でお客の回遊性を重視した配置となっている。入口正面にある16尺の平台では、桃やシャインマスカット、巨峰などの旬果実を大きく展開。2列目も、静岡県産の「タカミメロン」(599円)、「アールスメロン」(1000円)など旬果実を大量に並べていた。入口から見て左側の壁面では、バナナやマンゴー、キウイなどを陳列しており、多くのお客が買物カゴに入れていた。
野菜では、チラシ掲出の日替わり商品として、ナス(1個29円、4個100円)、ブロッコリー、マイタケ(各100円)などを販売。そのほか、キュウリ(7本229円)、キャベツ(1玉159円)、ほうれん草(1束129円)、トマト(4個199円)、アボカド(3個300円)、ジャガイモ(1.5kg299円)、タマネギ(1.5kg199円)、もやし(400g39円)と、どの商品も自然と手にとってしまう安さで、すでに買物カゴが“満杯”状態になっているお客も多かった。九州エリアではそれほど知名度のないロピアだが、この青果売場を見た来店客のほとんどが「安さ」を強烈にインプットされたことだろう。
売れ筋中心の総菜独自性あふれる鮮魚
総菜は、
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