※本文中の価格はすべて本体価格
新ブランド「食の幸」が好調、畜産は構成比25%に
米ウォルマート(Walmart)傘下時代、EDLP(エブリデー・ロープライス)施策をベースとした、SM業界トップクラスの価格競争力を確立した西友。2021年3月に大久保現社長をトップとする新体制が発足して以来、同社が取り組んでいるのが価格競争力と価格以外の価値提供を両立させた商品開発だ。
「SMの商品開発で最も重要なのは『食べておいしいこと』だ」
そう話すのは、西友の商品戦略を統括する、執行役員商品物流本部本部長の田島鉄郎氏だ。
目利き力を磨き、おいしさと品質に徹底的にこだわった付加価値の高い商品や西友でしか購入できないオリジナル商品を提供してリピート顧客の裾野を広げ、ファン化をすすめる。これと同時に、催事企画や試食販売など賑わいを創出する施策によって楽しい買物体験を提供し、集客力をさらに高めるという、商品力と販売力が連動した「質販店モデル」を構築するのが西友の基本方針だ。
西友では製造小売業(SPA)を志向し、生産段階まで踏み込んで商品開発力や調達力を強化してきた。その基盤となるのが、全国4カ所のプロセスセンター(PC)と7カ所のセントラルキッチン(CK)である。これらを国内12カ所に配置された物流センターと連動することで、ジャスト・イン・タイムで対応できるバリューチェーンを構築している。
そうした体制のもと、直近でとくに大きな成果を出しているのが
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