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「加齢?疲労?匂いが気になる」40代にオススメの『ラクチュロース』って?

「健康」、「ヘルスウェルネス」は世代、性別を超えたメガトレンドとして、成長を続けている。だが、その人のライフスタイルの変化や加齢によって、気をつけるべきことや食生活に採り入れるべきものは変わってくる。性別・年代ごとに起こり得る心や身体の変化をサポートできる機能性素材を提案する企業の取り組みをみていこう。(本稿は2019年10月2日から4日までの間、東京ビッグサイトで開催された第30回食品開発展2019において森永乳業の提案ブースの取材をベースとしています)。

Photo: demaerre

働き盛りの30代男性は「ストレス」「無気力」との戦い!

 森永乳業では「100年人生 スマイル生活」をテーマにプレゼンテーションを行っていた。

 「だれもが100年を生きる時代に、ずっと笑顔で生きていけるように、性別・年代ごとに起こり得る心や身体の変化に寄り添い、サポートできる機能性素材を提案することを心がけた」(担当者)

 展示スペースでは、まさゆき(36歳)、カズミ(32歳)の2人が、それぞれ順に年齢を重ねていく様がマンガで描かれ、年代ごとに健康上の気になるテーマと、同社が提供している機能性素材とがリンクするかたちで紹介されていた。

 それでは、カズミのケース、まさゆきのケース、それぞれを順に見ていくことにしよう。

森永乳業の「100年人生 スマイル生活」をテーマにしたプレゼンテーション

 まず、まさゆきの場合から。30代男性には、働き盛りの年代だけに、「ストレス」と「疲労」を感じることが多いと考え、基礎研究において、ストレスに起因する「不安」や「無気力」を予防・改善する可能性が示されたという『はぴねす乳酸菌』。「ストレス」と「疲労」をケアするマーケットの拡大を狙ったもので、この『はぴねす乳酸菌』は2020年5月に発売される計画だ。

 40代は「加齢?疲労?匂いが気になる」世代として、ニオイの元にアプローチできる素材『ラクチュロース』、『オーラバリア』を提案。疲労臭は、疲れやストレスがたまってくると、肝臓でアンモニアがうまく分解されず、そのまま体外に出てしまうことによるもので、腸内のビフィズス菌を増やす効果のある『ラクチュロース』を摂取すると、ビフィズス菌の働きによりアンモニアが減少することがわかってきている。『オーラバリア』は、口臭や歯周病の原因菌を抑制する、口腔ケアを目的とした機能性製剤だ。

 「健康への気遣いが増える」50代には機能性表示対応『ビフィズス菌B-3』。この機能性製剤にはウエスト周囲径を減らす機能が報告されているほか、その理由は解明されていないが、「筋肉量が増える」というデータも取得できているという。

 60代になるとだれしも「将来の健康不安が増える」。その世代には、高めの血圧を下げる働きのある『森永ミルクペプチドMKP』。最後が「足腰が不安になる」70代で、丈夫な骨づくりをサポートする『ミルクカルシウム』と『ラクチュロース』の組み合わせ。成人男性において、『ラクチュロース』摂取がカルシウムの吸収を高め、カルシウム不足を補うのに有効である可能性が示されている。

体形の変化が気になり出した女性に向けたビフィズス菌とは?

 ついで、カズミの場合を見ていこう。

 34歳までは「体形も気になるけど、食事も楽しみたい」。そこで美しい体をつくるということから、子どもから大人まで、健康維持に大切な要素である、「ホエイ」や「ガゼイン」のようなミルク由来の栄養価に優れたたんぱく質『ミライプロテイン』が提案される。

 35歳~44歳は「体の中からきれいになりたい」。その期待に応えてくれそうなのが、腸内環境をきれいにすることで、見た目も美しく変われる機能性表示対応の『ビフィズス菌BB536』。1969年に同社が発見しており、2019年が発見50周年になる。

 体形の変化が気になり出す45歳~59歳は、理想の健康スタイルを応援する機能性表示対応素材が『ビフィズス菌B-3』。BMIが高め、健康的にカラダづくりをしたい、ウエスト周りが気になるという人が対象だ。

 そして元気な長寿をめざす60歳~には、免疫力を高める『シールド乳酸菌M-1』。「風をひきやすくなったときに、元気になれるように」ということだ。この『シールド乳酸菌』の入ったゼリー飲料「ぷるんぷるんQoo(クー) おいしい乳酸菌」が、201911月からコカ・コーラシステムから発売された。

 こうした性別・年代別の機能性素材の提案は、もちろん、その世代だけに効果が期待できるということではない。むしろ、幅広い世代に適したもののほうが多いだろう。

 今回の森永乳業のアプローチは、数々の機能性素材が発見されていくなかで「生活者目線での提案ができないか」と検討した結果、生まれてきたものだという。これまでだれも経験したことのない人生100年時代に向けて、機能性素材は、日々の生活からますます切っても切れないものになっていくにちがいない。