コロナ禍以降、輸入食品・菓子の需要が伸長している。とくに輸入菓子はパッケージも華やかで、売場に特徴を出すこともできるため、他社との差別化、来店動機の創出にもつながる商材だ。そこで、実店舗も運営する輸入食品・菓子卸会社「ボン商会」の代表である兒玉 収氏に、輸入菓子のトレンド、商品開拓や売場づくりのポイントを語ってもらった。
コロナ禍以降、売上高がさらに伸長
ボン商会のおこりは戦後間もない1950年。百貨店が米軍払い下げの商品を販売していたのをみて、輸入菓子の販売を始めた。輸入食品・菓子の専門商社はそれほど数が多くなく、当社はその草分け的な存在といえるだろう。現在の主な取引先は食品スーパー(SM)で、東北から九州までの約30社に商品を供給しており、全体の売上高に対するSM向けの売上比率は約8割に上る。大手食品卸から商品を仕入れるだけでなく、自社でも直輸入し世界の魅力的な商品を提供している。併せてお取引先に対して、品揃えや売場づくりの提案も行っている。
さて、2020年のコロナ禍以降、旅行の自粛が続くなかで、輸入菓子は日本にいながら海外の雰囲気を楽しめる点が支持され、販売数が伸長した。コロナ禍が落ち着いた現在は、さらに販売数を伸ばしており、当社の実店舗における23年度の売上高は昨年の1.5倍になると予想している。
また、最近は輸入食品専門店の「カルディ」や会員制倉庫店「コストコ」、コスメや雑貨等の専門店「PLAZA」などにおいて輸入菓子を購入する機会が増え、消費者は日常的に輸入菓子に親しむようになった。根強いファンもついており、円安で輸入菓子の価格が高騰するなかでも、変わらず商品を購入する傾向にある。そのため、消費者の節約志向が高まるなかでも、売上が堅調に推移しているものと推測する。
今こそ進めたいグミの定番化
SMにおいて、輸入菓子を取り入れるうえで、欠かせないのが定番商品だ。売上の大半を占めるのは、
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