ドラッグストア(DgS)業界では、最大手のウエルシアホールディングス(東京都:以下、ウエルシアHD)と二番手のツルハホールディングス(北海道:以下、ツルハHD)が経営統合に向けて協議を開始したほか、大手企業による中堅・中小DgSのM&A(合併・買収)もあって再編が進んでいる。
イオン(千葉県)、ツルハHD、ウエルシアHDは2024年2月28日に資本業務提携契約を締結し、ツルハHDとウエルシアHDが経営統合に向けて協議を開始すると発表した。
資本提携に係る合意は、①イオンはツルハHDの普通株式を追加取得し、ツルハHDを持分法適用関連会社とする、②ツルハHDとウエルシアHDは、ツルハHDを親会社としウエルシアHDを完全子会社とする株式交換の方法による経営統合を行う(なお、本資本業務提携契約の目的を達成するためのよりよい方法がある場合、合意のうえ、ほかの方法を採ることができる)、③②の完了後にイオンはツルハHD株式に係る議決権割合が過半数以上51%未満となる範囲で追加取得することにより、イオンがツルハHDを連結子会社とする──の3点である。
3社は資本業務提携契約の締結以降、遅くとも27年12月31日までに資本提携に係る合意②③の取引について最終合意し、当該最終合意に係る契約を締結することをめざす。なおイオンはオアシス・マネジメント(香港)が運用するファンドからツルハHD株式約13.6%を1023億円で取得し、24年3月13日にツルハHDを持分法適用関連会社としている。
ツルハHDの23年5月期の
・・・この記事は有料会員向けです。続きをご覧の方はこちらのリンクからログインの上閲覧ください。