NECディスプレイソリューションズ(本社東京/伊藤行雄社長)は、3月16日にオープンしたファーストリテイリング(本社山口県/柳井正社長)の新旗艦店「ユニクロ銀座店」で、新しいデジタルサイネージシステムを稼働させた。
これは、46インチ液晶ディスプレイ縦4面のマルチ構成による大型ディスプレイを中心に200パネルを超えるデジタルサイネージを展開し、店舗1階~12階の各階で商品やモデルの映像などユニクロの店内広告を表示する。
これまでの紙ベースのサインに比べて、複数の絵柄をスライドして見せたり、動画と組み合わせて配信できたり、広告表現の幅が広がる。さらに、今回は、フロアに数十本の柱状のLEDをカーテンのように配置した面に映像を映し出すという斬新なサイネージも提供した。これらのデジタルサイネージはハードだけではなく、配信システムもNECが提供。
コンテンツシステムはクラウド環境に置かれ、ユニクロのデータセンターで一元管理されており、これまでの映像配信システムに比べて安価で運用できる。
NECは、「PanelDirector(パネルディレクター)」の名称で、デジタルサイネージの配信システム、ディスプレイ等の表示機器の提供や、ネットワークの構築を行うが、今回のシステムでは、ミラクル・リナックス(本社東京/児玉崇社長)と共同開発したLinuxベースのセットトップボックスを採用したことで、動きのある複雑なコンテンツを複数ディスプレイで同機させる表現手法を可能にした。