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ベストバイ、ウォルマート、アマゾンも!米小売大手がこぞって ヘルスケア領域に参戦する理由

米家電量販大手のベストバイ(Best Buy)は2023年3月、米国内6州で67カ所の病院を展開している非営利法人アトリウム・ヘルス(Atrium Health)との提携を発表した。
取材協力=高島勝秀(三井物産戦略研究所)

Drazen Zigic/iStock

ベストバイが遠隔医療に進出するねらい

 この提携により、ベストバイでは、コロナ禍で拡大した在宅医療の領域において、心電図をはじめとした医療機器の運搬や設置、メンテナンスなどを提供するという。

 ベストバイはこれまでもテックサポート子会社であるギーク・スクワッド(Geek Squad)を通じて、バイクやミニバンで顧客宅を訪問し、家電やオフィス機器の宅配や設置、メンテナンスなどを行ってきた経緯があり、そうしたサービスを医療機器にも拡げていく考えだ。

 ベストバイは近年、ヘルスケア関連企業の買収を積極的に行ってきた(図表)。このねらいについて、海外流通に詳しい三井物産戦略研究所の高島勝秀氏は、「ベストバイが強みとするのは、ロジスティクスとカスタマーサポートを駆使したサービス事業。これらを融合させて、

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