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提携繰り返し自社経済圏を構築する、米・即配サービス最新事情

米アマゾンの配達車両
アマゾンは米国では「プライムナウ」の事業名を廃止しているが、既存の物流インフラを使った即配サービスを強化し始めている

 米国の即配ビジネスは、ギグワーカーが小売店舗に行って商品をピックアップし宅配する形式と、即配企業自身がダークストアを所有して宅配する形式の2つが存在する。

 インスタカートやウーバーイーツなど多くの企業は前者の形式で、ドアダッシュは前者主体だが繁盛地域では後者もミックスする形式を取り、そして後者のみとしているのがゴーパフである。

 このゴーパフがグラブハブと提携した。前者はコンビニ商材、後者は外食で、ほぼ競合はしておらず提携は合理性があるものの、同じ即配企業同士なので目を引いた。ゴーパフにとってはユーザー層を広げることができ、グラブハブはゴーパフの商材が自らのマーケットプレイスに加わるので市場が拡大する。

 パンデミックによって即配市場は急速に膨らみ、スタートアップも含めて多数の企業が覇を競ったが、パンデミックの収束に伴って需要が減少し、企業のふるい落としが始まり、上位企業に収斂されるステージに入って来ている。そのような環境下においてお互いの弱点を補うような横の連携が始まったのだろうと思っている。

グラブハブはアマゾンとも提携

 外食即配はドアダッシュとウーバーが強く、この2企業と独自の差別化戦略を持っているその他の企業という業界環境となりつつある。ただし、

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