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経常収支、9月は1兆0337億円の黒字 市場予想を小幅下回る

東京の港湾地区
11月9日、財務省が発表した国際収支状況速報によると、9月の経常収支は1兆0337億円の黒字となった。東京の港湾地区で2019年5月撮影(2020年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 9日 ロイター] – 財務省が9日発表した国際収支状況速報によると、9月の経常収支は1兆0337億円の黒字となった。ロイターが民間調査機関に行った事前調査の予測中央値は1兆0601億円程度の黒字で、公表された黒字幅は予想を小幅に下回った。

経常収支の黒字幅は前年同月から4676億円縮小した。貿易収支が赤字となったことが主因で、経常収支のうち、貿易・サービス収支は4869億円の赤字だった。

貿易収支では輸出入とも前年同月を上回ったが、供給制約の影響などで輸出の伸びは前年同月比16.1%にとどまった。輸入は41.6%のプラスだった。

第1次所得収支は1兆7532億円の黒字、第2次所得収支は2327億円の赤字となった。

2021年度上期(4―9月)の経常収支としては8兆0120億円の黒字を確保した。前年同期からは黒字額が2兆2801億円増えた。第1次所得収支の伸びが黒字幅を押し上げた。