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米スタバ、7─9月世界売上高が予想割れ 中国のコロナ再拡大響く

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米コーヒーチェーン大手スターバックスが28日発表した第4・四半期(10月3日まで)決算は、世界の既存店売上高が市場予想を下回った。2008年7月撮影(2021年 ロイター/Chip East)

[28日 ロイター] – 米コーヒーチェーン大手スターバックスが28日発表した第4・四半期(10月3日まで)決算は、世界の既存店売上高が市場予想を下回った。中国での新型コロナウイルス感染再拡大に伴う店舗閉鎖などの影響が重しとなった。

世界既存店売上高は17%増で、リフィニティブのまとめたアナリスト予想の18.5%増に届かなかった。中国での既存店売上高は7%減。市場予想は横ばいだった。一方、米国の既存店売上高は22%増加した。2022年度の既存店売上高の伸びは1桁台後半になると予想している。

引け後の時間外取引で、スタバの株価は4%下落した。

第4・四半期の売上高は81億5000万ドルと、市場予想の82億1000万ドルを下回った。

調整後の1株利益は1ドルと、前年同期の0.51ドルから増加し、市場予想の0.99ドルを辛うじて上回った。

会員制プログラム「リワード」のアクティブ会員数は28%増の2480万人となった。

ケビン・ジョンソン最高経営責任者(CEO)は、値上げや賃金引き上げ、新部門開発、店舗自動化などへの投資で競合他社に打ち勝ち、23年度には営業利益率を目標の18─19%に押し上げることが可能だと説明した。

22年度には世界全体で2000店舗の新規出店を予定しており、うち約75%は米国外。21年度は1173店舗開店した。

ジョンソンCEOはどの程度の値上げを行うかは明らかにしなかったが、インフレ環境下で価格を検討していくと説明した。