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ユーロ圏3月景況感指数は2013年9月以来の低水準、過去最大の悪化

ブリュッセルのEC本部
3月30日、ユーロ圏の3月の景況感は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大幅に悪化し2013年9月以来の低水準となった。ブリュッセルのEC本部で2月撮影(2020年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 30日 ロイター] – ユーロ圏の3月の景況感は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で大幅に悪化し2013年9月以来の低水準となった。

欧州委員会が発表した3月のユーロ圏の景況感指数は94.5。2月の103.4から大幅に低下し、昨年11月以降の上昇基調が途切れた。2月からの低下幅は統計を取り始めた1985年以来、最大。2013年9月以来の低水準となったが、ロイターがまとめたエコノミストの平均予想(93.0)は若干上回った。

欧州委は、新型コロナに関連した移動等の制限措置で十分なデータを収集できず、3月のデータは正確さに欠ける可能性があるとしている。

調査の回答は2月26日から3月23日に収集された。しかし、学校の閉鎖などの制限措置がとられる前の回答が大半。ドイツとイタリアで収集した回答の71─85%、フランスも95%以上の回答が制限措置前という。

3月は、将来の生産や需要、経済全般の見通しが大幅に悪化したほか、雇用の見通しも悪化した。

消費者インフレ期待が上がったにもかかわらず、販売価格の見通しは、サービスや小売りを中心に全産業で著しく悪化した。

国別ではイタリアとドイツの落ち込みが激しく、EUを離脱した英国は92.0で3.5ポイントの低下にとどまった。

すべての項目の2000年以来の平均は100。