大手ドラッグストアの2019年3月期の連結業績は、マツモトキヨシホールディングス(HD)が営業増益となる一方、サンドラッグとココカラファインは営業減益となり、明暗が分かれた。
3社とも上半期の自然災害や全国的な天候不順、冬場の暖冬で季節商品の販売が不振だったが、マツキヨHDは化粧品を中心にプライベートブランド商品の売り上げが伸びて利益率が改善した。
3社の営業利益はマツキヨHDが前期比7.3%増の360億円、サンドラッグが2.3%減の352億円、ココカラファインが5.8%減の129億円だった。売上高はマツキヨHDが3.1%増の5759億円、サンドラッグが4.2%増の5880億円、ココカラファインが2.5%増の4005億円といずれも増収だった。既存店売上高はマツキヨHDとサンドラッグが0.1%増、ココカラファインは1.7%減だった。
3社とも積極的な出店を続け、新規出店数はマツキヨHDが81店舗(閉鎖は31店舗)、サンドラッグが53店舗(同25店舗)、ココカラファインが70店舗(同38店舗)だった。
20年3月期決算では、3社とも増収増益を見込んでいる。
■ドラッグストア3社の連結業績
企業名 | 2019年3月期実績 | 2020年3月期予想 | ||
---|---|---|---|---|
売上高 | 営業利益 | 売上高 | 営業利益 | |
マツキヨHD | 5,759(3.1) | 360(7.3) | 6,000(4.2) | 370(2.7) |
サンドラッグ | 5,880(4.2) | 352(▲2.3) | 6,164(4.8) | 367(4.2) |
ココカラファイン | 4,005(2.5) | 129(▲5.8) | 4,090(2.1) | 135(4.5) |
単位:億円、カッコ内は前期比増減率%、▲はマイナス