2024年11月、大阪府東大阪市に開業した「オーケー高井田店」。関西1号店となるこの出店は、地域のチェーンのシェアにどのような動きをもたらしたのか。買物データの収集・分析・提供を行うリサーチ・アンド・イノベーション(東京都/中岡邦伸社長)が購買行動の変化を読み解く。
オーケーは3カ月で3番手に浮上
マーケティングリサーチ大手インテージ(東京都/檜垣歩社長)傘下のリサーチ・アンド・イノベーションは、購入した商品のバーコードとレシートを撮影・アップすることでポイントが貯まる「レシートがお金にかわるアプリCODE」を運営している。登録ユーザー数は350万人超、月間の商品登録数は8000万点、購入者の口コミ件数は累計6200万件に上る。
本稿ではCODE購買データから、「オーケー高井田店」周辺、店舗郵便番号577-00番台および577-08番台の食品スーパーを対象に消費者動向を拡大推計で調査した。
チェーンシェア(金額)について高井田店出店前後3カ月のデータ(図表❶)を見ると、最も高いシェアを持っていたのは「万代」(22.9%)で、次いで「ライフ」が18.7%と、両チェーンで約4割を占めていた。こうしたなか、「オーケー」は出店からわずか3カ月で10.2%のシェアを獲得し、地域内で3番手に浮上した。ただし、万代・ライフはいずれもオーケーの影響で一定のシェア低下が見られたものの、依然として地域内の主要プレーヤーとしての地位を保っている。
続いて、チェーンごとのオーケーの併用傾向(図表❷)を見ると、
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