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将来的なリスクを適切に管理する「潜在的問題分析(PPA)」の技法

将来の問題を想定し、影響を最小限に抑える

 本連載ではこれまで、経営における合理的な意思決定には「型と論理」があり、それを「技法」として修得することにより、経営力を飛躍的に高めることを見てきた。今号では、KT法最後のステップである「潜在的問題分析」(PPA:Potential Problem Analysis)の技法を詳しく紹介したい。

 ここまで見てきたステップは、①状況把握、②問題分析、③決定分析の3つであり、それぞれのステップにおいて、定石となる意思決定プロセスがあることを理解いただけたと思う。

将来的に大きな悪影響を及ぼす可能性のある問題について、事前に察知・予防し、回避困難な場合はその影響を最小限に抑えるための方法が、潜在的問題分析だ(写真はイメージ、Nuttawan Jayawan/istock)

 これらのステップを経て下された意思決定には、当然、新しい問題を引き起こすリスクがある。また、何も決定しない場合でも、将来的に問題が発生するという潜在リスクは常に存在する。たとえば、

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