将来の問題を想定し、影響を最小限に抑える
本連載ではこれまで、経営における合理的な意思決定には「型と論理」があり、それを「技法」として修得することにより、経営力を飛躍的に高めることを見てきた。今号では、KT法最後のステップである「潜在的問題分析」(PPA:Potential Problem Analysis)の技法を詳しく紹介したい。
ここまで見てきたステップは、①状況把握、②問題分析、③決定分析の3つであり、それぞれのステップにおいて、定石となる意思決定プロセスがあることを理解いただけたと思う。
これらのステップを経て下された意思決定には、当然、新しい問題を引き起こすリスクがある。また、何も決定しない場合でも、将来的に問題が発生するという潜在リスクは常に存在する。たとえば、
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