中国でホールセラーの競争激化が話題になっている。事の発端は米ウォルマート(Walmart)系の「サムズクラブ(Sam’s Club)」と、アリババ(Alibaba)系の「フーマX」の2大ホールセラーが、人気のスイーツ「ドリアンミルフィーユ」をめぐって、あちらが下げればこちらも下げるといった値引き合戦を展開したことだ。
ネット上では「小学生のケンカみたいだ」と揶揄されていたほどだが、フーマXを運営するフーマ(Hema)のCEOが「生死を賭けた戦いだ」と発言して注目度がさらに上昇。ホールセラーという業態でシェアを取ることが、フーマにとってきわめて重要であることが示された。
日本でホールセラーといえば、米コストコ(Costco)が代表格であり、ほぼ一強状態である。一方中国ではサムズクラブが22都市で36店舗、対抗するようにフーマXが4都市に10店舗をそれぞれ展開。さらに今年1月には広東省深圳にコストコが中国6店舗目をオープンしている。年会費はサムズクラブが269元から、フーマXが258元から、コストコが299元と、いずれも日本円で5000円台になっている。
ホールセラーは小売の“最終形態”
さて、フーマが
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