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DCM 北海道のテーオーリテイリングと資本業務提携

DCMホールディングスは7月15日、事業子会社のDCMが同業のテーオーリテイリング(テーオーRT)と資本業務提携すると発表した。

 DCMホールディングスは7月15日、事業子会社のDCMが同業のテーオーリテイリング(テーオーRT)と資本業務提携すると発表した。

 テーオーRTは、旧・テーオー小笠原が1982年に函館市港町でホームセンター1号店を出店後、道南・道央・道東と北海道全道に店舗網を拡げ、2021年7月現在、主に「イエローグローブ」のブランド名で29店舗を展開している。ダイヤモンド・ホームセンター2020年8月15日号」によると2019年度の売上高は103億円で、ここ数年は微減が続いていた。

 テーオーRTは、旧・テーオー小笠原(現テーオーホールディングス(HD)・本社北海道函館市)のホームセンター(HC)事業を、17年6月に会社分割して承継して発足した会社。テーオーHDは、テーオーRTのほかに、木材・住宅事業のテーオーフォレスト、小売事業のテーオーデパート等の事業会社を持ち、21年5月期のグループ売上高は308億円だった。

 2000年以前の北海道のHC市場で、旧テーオー小笠原は、旧石黒ホーマ(現DCMホーマック)に次ぐシェアを持ち、一定の存在感があったが、その後、大手HCが北海道に進出するなどもあって、伸び悩んでいた。

 今回の資本業務提携で、テーオーRTは、DCMブランドをはじめとするHC商材の商品供給力や店舗運営技術力を得ることで収益性の改善を図る。DCMは、函館市を中心にシェアアップを図り、仕入の効率化、コスト低減等を図る。

 資本提携としてDCMは、テーオーHDが保有するテーオーRT株式の18.99%を4億7500万円で取得する。

 人材面で、DCMはテーオーRTへ非常勤取締役を1人派遣する予定。今後、業務提携の推進を図るため従業員の派遣についても検討する。