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やまや、佐藤専務が社長昇格、山内社長は代表権のある会長に

やまやの新社長に就任する佐藤浩也氏
新社長に就任する佐藤浩也氏

 酒類専門店大手のやまやは6月24日、取締役専務執行役員営業部長の佐藤浩也氏(53歳)が社長に昇格する人事を発表した。就任は7月31日。創業家出身の山内英靖社長(57歳)は代表権のある会長に、山内英房会長(85歳)は代表権のない取締役ファウンダーとなる。

 新社長に就任する佐藤氏は1989年にやまや入社。2003年に取締役営業部長となって以来、一貫して営業部長を務め、13年から現職。

 やまやが同日発表した20年3月期の連結業績は、売上高が前期比0.2%増の1681億円、営業利益が39.6%減の41億円、純利益は93.6%減の2億円だった。333店舗(3月末時点)を展開する酒販事業はほぼ計画通りに推移したが、居酒屋のつぼ八などを抱える外食事業が新型コロナウイルス感染拡大の影響で、1億円の営業赤字(前期は23億円の黒字)を計上した。

 外食事業で101店舗の閉鎖を決定、また収益性の低下した店舗の減損損失やつぼ八ののれんの減損損失を特別損失として計上したことで、純利益は大幅な減益となった。現時点で新型コロナの影響が見極められないことから21年3月期の業績予想は公表していないが、新社長は厳しい環境下での出発となる。