ファーストファッションの世界大手であるスウェーデンのH&Mヘネス・アンド・マウリッツは1月30日、COO(最高執行責任者)のヘレナ・ヘルマーソン(Helena Helmersson)氏(46歳)が同日付けで社長兼CEO(最高経営責任者)に就任したと発表した。
創業家出身のステファン・パーション(Stefan Persson)氏は、5月7日に開催予定の株主総会で取締役会長を退任し、ステファン氏の息子で現CEOのカール・ヨハン・パーション(Karl-Johan Persson)氏が会長職を引き継ぐ。
H&Mは1947年にアーリング・パーション(Erling Persson)氏が創業、息子のステファン氏は20年以上会長を務め、カール・ヨハン氏も10年以上CEOを務めてきた。ヘルマーソン氏は創業家以外で初のCEOとなる。
1973年生まれのヘルマーソン氏は、1997年に仕入部門のエコノミストとしてH&Mに入社。仕入部門と生産部門でキャリアを積み、香港に駐在して生産部門のマネージャーを務めたこともある。2018年からCOOとして物流、生産、IT、先端テノクロジーを活用した分析などを担当していた。
H&Mの19年11月期の業績は、売上高が前期比10.6%増の2327億スウェーデンクローナ(約2兆6200億円)、税引後利益は6.3%増の134億スウェーデンクローナ(約1510億円)だった。期末店舗数は5076店舗で、前期末に比べて108店舗の純増となった。