石川県を本拠とするクスリのアオキだが、昨今は関東エリア、とくに北関東において生鮮を一部、あるいはフルラインで扱う店舗を徐々に増やしている。北関東は有力食品スーパー(SM)も数多出店する激戦地だが、そこでクスリのアオキはどのような力を示しているのか。そして対峙するSM各社はどのような戦いを展開しているのか。埼玉県北部の上里町周辺で調査した。(調査日:1月26~27日 文中の価格はすべて税別)
●競合状況
有力チェーンが集積超激戦地を生き抜くアオキ
上里町は埼玉県最北部に位置し、町内を流れる神(かんな)流川を挟んで群馬県高崎市や藤岡市に接する。人口は約3万人、農業が盛んであるほか町内には工業団地もあり、製造業に従事する人も多い。宅地開発も進んでおり、高崎市などのベッドタウンとしての機能も有している。
そんな上里町にクスリのアオキが「七本木(しちほんぎ)店」を開業したのは2014年末のこと。同町の中心駅であるJ R高崎線「神保原」駅から南東へおよそ1㎞ 離れた、田畑と住宅が混在するエリアに店を構える。
近隣に出店している食品小売チェーンは、ヤオコー(埼玉県/川野澄人社長)、ベルク(同/原島一誠社長)、とりせん(群馬県/前原宏之社長)、トライアルホールディングス(福岡県/亀田晃一社長)など錚々(そうそう)たる顔ぶれだ。
七本木店はこれら4店舗に囲まれるようにしてちょうど真ん中に位置する。開業からすでに7年以上が経過しているが、それだけの長い期間、この激戦地を生き抜いてきたという事実から、クスリのアオキの競争力の高さがうかがい知れるだろう。
競合4店は各社の個性が光る繁盛店
競合店の
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