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EC全盛期、リアル店舗の価値作り、セブン-イレブンに学べば良い深い理由とは

流通の「革新」の大半は「買物時間」の短縮だった!

 コロナ禍により、オンラインで買物をする機会が増えている。店舗ピックアップやカタログショッピング、外食業の出前配達、テイクアウトの利用も増えた。これらの新しい買物方法は、コロナ収束後も持続するだろう。そして、利用者の多くはこれらの買物方法を「便利」と感じている。何と比べてか。もちろん、「店舗へ出かけての買物」と比べてである。

 「便利」とは、「手間と時間」がかからないということだ。これまでの店舗での買物は、手間暇のかかるものだ、と見なされつつあるわけだ。ところが個店経営は、基本的に「個店店舗での買物」を前提にしている。だとすれば、これは見過ごせない現象である。

「店舗買物がほんとうに無用か」を考えてみると、われわれの毎日の生活において、店舗での買物は重要で欠かすことのできない、「楽しみ」の1つであることがわかってくる。 i-stock/Hakase

 もしも、「買物の便利さ」、すなわちファスト・ショッピングこそが店舗買物の必須の条件であるとすれば、店舗流通業の前途は多難である。コロナ禍が去っても、いったんECをはじめとした新しいファスト・ショッピングの便利さを体験したお客は、必ず店舗買物と無店舗買物の「便利さ」を比較するからだ。

 だが、これはとくに新しい動きではない。これまで流通業の「革新」といわれたもののほとんどは、基本的に「買物をより便利にすること」であったからである。それこそが、人々がその革新を支持し、支持された企業が成長してきた重要な要因だった。

 では、過去にどのような「買物の便利さ」、すなわち買物が早く済む方法が講じられてきたのか。その1つが「ワンストップ・ショッピング」だ。ワンストップ・ショッピングを可能にしたのは「業態品揃え」である。たとえばスーパーマーケット(SM)という業態品揃えの店で買物をすれば、商店街に点在する青果店、鮮魚店、精肉店、総菜店などを買い回らなくても、3日分の食事の材料がすべて1カ所で揃う。

 2つ目が

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