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上司が代われば香川選手だって使われない

 3月に入ると『チェーンストアエイジ』誌編集部には、小売業、卸売業、製造業各社の人事異動を記したプレスリリースが次々と届く。

 

 大体の企業は管理職以上の人事異動を記しており、その人数の合計は、5000人規模に及ぶのではないだろうか?

 ここに管理職未満クラスの人事異動も加われば、その数は倍増ではきかないに違いない。

 

 栄転だった方や自分の希望通りの部署に配属された方にとっては、“めでたき春”の到来だ。

 おめでとうございます。頑張ってください。

 

 しかしながら、人事ほど不公平なものはないこともまた事実であり、今日の段階でも、人事異動に納得がいかず、心に靄がかかり、不満を抱えている方もきっと少なくないことだろう。

 

 でも、嘆くことなかれ。

 

 サラリーマン(ウーマン)人生は、マラソン競争のようなものであり、「塞翁が馬」のようなものであり、この先、何が起こるかは誰も分からないからだ。

 以前、この季節に、居酒屋で「上司は異動するもの。5年も同じ上司に仕えたことがない」とくだを巻いていたサラリーマンに遭遇したことがあるが、まさにその通りだ。

 

 独ドルトムントで成績を残し、英マンチェスターユナイテッド移籍後も活躍していた香川真司選手だって上司が代われば、起用されなくなることもある。

 逆に故・小林繁さんのように巨人から阪神タイガースにトレードされたことが発奮材料になって、大活躍するようなケースだって数えきれないほどある。

 

 結論を言うなら、人生至るところに青山ありだ。

 

 新天地での健闘を同じサラリーマンとして祈りたい。