ウェブ上でクレジットカードの請求書を何の気なしにチェックすると、まったく身に覚えのない項目があった。アマゾンジャパンからのもので、請求先である「ご利用店名」の欄には「アマゾンプライム0120899280」とあり、請求額は3900円だった。
「むむむ、これは登録しているパスワードが漏れているに違いない」と考え、まず慌ててアマゾンのアカウントサービスに行き、パスワードを変更した。
続いて、「何ができるのか?」、頭をひねり、クレジットカード明細の「ご利用店名」に記されていた「アマゾンプライム0120899280」をグーグルに打ち込み、検索してみた。
今や凄い時代になったもので、検索した結果、同じような経験をした人が、これが何であるのかを分かりやすく解説し、解約方法までやさしく教えてくれるサイトがあった。
http://matome.naver.jp/odai/2135916565055839601
このサイトを見ながら、「そういえば…」と思い出した。
過日、私は、アマゾンの配送サービスのひとつである「Amazonプライム」の1ヶ月無料体験に登録していたのだ。
「Amazonプライム」は、「当日お急ぎ便」(500円〈税込〉)、「お急ぎ便」(350円〈税込〉)、お届け日時指定便(350円〈税込〉)が無制限に使える年会費3900円(税込)の会員制プログラムである。
「Amazonプライム」は間違いなく便利だ。会社で発注した単行本が帰宅すると届いていたりする。
期間限定とはいえ、無料だったので、その便利さを周囲にも吹聴していた。
そして、1ヶ月間が経過すれば、「期限切れと有料更新のお勧め」などを連絡してくれるメールが来るもの、と勝手に決め付けていた。
実は、無料体験登録の契約書の下の方には、1ヶ月後に有料登録するかどうかを期間終了後に決めたい場合は、「自動更新しない」という欄にチェックを入れるように書かれていた。
逆に言えば、それ以外の登録者は、自動更新され、1ヶ月後には3900円を請求されてしまうわけだ。
まあ、契約書をしっかり読まなかった私が悪いのであり、忘れた頃に請求が来て、驚いた、というしょうもない顛末である。
その後、先ほどの解約手順が書かれたサイトの要領にしたがい、「会員をやめる」意思を伝えると、「お客様は特典をご利用になった商品が少ないため、残りの月分の¥3588を返金します」というメールが届いた。
今回の勉強料:3900円-3588円=312円(+心労)ということになる。