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一年の計は元旦にあり 夢やロマンの確認を

 新年、明けましておめでとうございます。

 本年も『チェーンストアエイジ』誌およびこのBLOGをよろしくお願いいたします。

 

 さて、いきなり重い話題かもしれませんが、あなたの企業の目標は何でしょうか?

 「世界一になる」や「日本一になる」など、夢やロマン、がありますでしょうか? それをビジョンと言い換えてもかまいません。

 

 競合企業はどこでしょうか?

 自分自身でしょうか?

 ウォルマートやコストコ、メトロでしょうか? 

 目の前にあるイオンやイトーヨーカ堂でしょうか?

 それとも隣のお店でしょうか?

 

 企業規模や企業での立場にもよるでしょうが、現実問題としての競合とは、隣の店なのではないでしょうか?

 規模の小さな企業であればなおさらです。だから、隣の店の価格に目を光らせ、1円をめぐる低価格競争もしてしまうのでしょう。

 でも、毎日がその繰り返しだけだと、企業はもちろん、従業員の方たちも疲弊してしまうに違いありません。

 

 隣の店とのガチンコ勝負は、企業が生き残るためには必要です。しかし、そればかりでは、多くの従業員を牽引していくには、無理があります。それを繰り返しているうちに、従業員の方たちは、隣の店に勝つことこそが企業の目標そして夢、ロマンと勘違いしてしまうようになる可能性があるからです。

 

 大体、自分たちの給与を削ってまでの安売りだけに没頭する企業を愛し続けることができるでしょうか?

 

 しかも、隣の店ばかりをマークしていると、従業員の方たちの視野、ひいては企業の視野がどんどん狭くなっていくでしょう。

 

 その間に、目には見えないインターネットリテーラーやグローバルリテーラーもあなたの企業を脅かしているかもしれません。

 

 だからこそ、夢やロマン、ビジョンが必要なのです。

 それを受けての目標がなければ、戦略も戦術も策定することはできません。

 また、それらを抜きにしては、従業員の方たちに何を学んでもらわなければいけないのかもはっきりしません。

 

 勘や経験、慣習だけに頼り切った企業運営は必ず破綻に向かいます。

 

 「一年の計は元旦にあり」ます。

 

 そこで本日、1月1日に、わが社の夢、ロマンは何であるのかを今一度確認し、従業員の方たちに伝えてみてはいかがでしょうか?