流通や繊維・衣料、外食などの労働組合が加盟するUAゼンセンは3月12日、春季労使交渉の妥結状況を発表した。制度昇給を含むパートタイマー1人当たりの平均賃上げ率は3.07%で正社員の2.44%を超え、5年連続で正社員を上回った。
12日10時時点で正社員113組合、パートタイム73組合、契約社員23組合が妥結。組合員数全体では約58万人の賃上げが決まった。前年と比較可能な110組合の正社員の賃上げは加重平均で月額7372円となり、前年を323円(0.11ポイント)上回った。このうち、流通部門は6855円で、賃上げ率は2.32%だった。
前年との比較で妥結額が大きく増加したのは、ドラッグストアと家電量販店、外食だった。ドラッグストアの賃上げ額は7878円(賃上げ率2.62%)で、前年より1099円(0.34ポイント)増えた。外食はさらに伸びが大きく、賃上げ額は9534円(3.37%)、前年との比較では1361円(0.40ポイント)の増加となった。
パートタイマーは前年と比較可能な66組合で、時給が30.1円(3.00%)上昇。前年より3.4円(0.25ポイント)増えた。