[東京 3日 ロイター] – ビジネス向け交流サイト(SNS)の米リンクトインは3日、同社サイト上における日本国内での転職先人気企業ランキングを発表した。首位がアマゾン・ドット・コム、グーグルの親会社アルファベットが2位となり、外資系IT企業に対する関心の高さを示した。
国内約220万人のリンクトインユーザーは、IT業界やソフトウエア業界に多く、ランキングもIT企業が上位をほぼ独占した。3位は楽天で、国内勢として唯一10位以内にランクイン。通常の転職先人気ランキングで常連のトヨタ自動車やソニー、ANAホールディングスは、公表された上位25社には含まれなかった。
調査は、リンクトイン上にアカウントを持つ13万社を超える国内の企業(外資を含む)のうち、勤務地が日本国内にあり、500人以上の従業員を擁する企業を対象に、2018年2月から1年かけて行われた。企業ページのフォロー数や求人ページの閲覧・応募数、在籍1年以上の従業員数などをリンクトインのサイトから分析した。
従業員の投稿への注目度も得点化されるため、従業員にSNSの使用を認めていない企業は不利になるほか、リンクトインを通じて求人活動を行っていない企業も上位に入りにくくなる。
リンクトイン日本代表の村上臣氏は「日本企業では仕事でのSNSを禁止もしくは制限している会社も多いが、外資系企業は社外との接点を広げるために活用を奨励するケースが多い」と指摘、そうした状況が調査の結果に反映されたとの見方を示した。
転職先人気ランキング上位25社(リンクトイン調べ)
1 アマゾン・ドット・コム
2 アルファベット
3 楽天
4 オラクル
5 セールスフォース・ドットコム
6 IBM
7 SAP
8 ジョンソン・エンド・ジョンソン
9 アクセンチュア
10 シスコシステムズ
11 LINE
12 武田薬品工業
13 ゴールドマン・サックス
14 アップル
15 デロイトトーマツコンサルティング
16 PwC
17 デル・テクノロジーズ
18 日産自動車
19 ヤフー
20 サイバーエージェント
21 ノバルティスファーマ
22 NEC
23 モルガン・スタンレー
24 タタ・コンサルタンシー・サービシズ
25 アーンスト・アンド・ヤング
(山崎牧子 編集:田巻一彦)