配置薬販売、ドラッグセイムスや調剤薬局などを展開する富士薬品(埼玉県)は12月10日、群馬県みどり市と「災害対策と地域住民の健康づくりの推進および高齢者支援に関する連携協定」を締結した。これにより、自治体との連携協定は12市目となる。
同社は、配置薬販売による事業活動を通じてみどり市と連携し、以下の4項目に取り組むことで地域活性化を目指す。また、同日、みどり市役所で包括連携協定締結式が行われた。
【連携協定の4項目】
●防災・災害支援に関する事業:
災害発生時に公共施設や避難所へ医薬品を無償提供する。平常時には医薬品や防災グッズ、備蓄品をみどり市の要望に応じて用意するほか、みどり市からの防災・災害対策に関する情報を営業員が廻商時にお客へ届ける。
●健康増進に関する事業:
配置薬販売の営業員は原則として登録販売者の資格を有している。この専門知識を生かしOTC医薬品の適正使用の啓発やセルフメディケーションの支援など、地域住民の健康意識の向上につながる取り組みを行う。
●情報発信に関する事業:
配置薬を契約しているお客へ訪問する際、みどり市とのハブとなり、健康情報の提供や健康診断の呼びかけ、風邪予防や乾燥予防など季節ごとの事故や病気防止の啓発を行う。また、これらの啓発を目的としたセミナーやイベントを自治体の要望に応じて実施することを検討する。
●高齢者・児童の見守りや安全に関する事業:
配置薬の特性を生かし、高齢者や児童の見守りの協力など、みどり市の安心で安全なまちづくりに向けた取り組みをみどり市と協議のうえ行う。