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10月免税売上高が過去最高=383億円、円安や中国客増―百貨店協会

伊勢丹新宿店外観
円安により購買力が強まったことに加え、大型連休「国慶節」で中国人客が増加したことが押し上げた

 日本百貨店協会が24日発表した10月の全国百貨店売上高によると、インバウンド(訪日客)の購買を示す免税売上高が前年同月比約2.8倍の約383億8000万円と過去最高を更新した。円安により購買力が強まったことに加え、大型連休「国慶節」で中国人客が増加したことが押し上げた。

 免税品の購買客数は約5倍の約36万人に膨らんだ。団体客よりも、個人や少人数での来店が目立つという。海外高級ブランドのバッグや宝飾品など高額品の売れ行きが良かった。

 全国売上高は総額4531億円。既存店ベースで6.1%増と20カ月連続のプラスとなった。同協会の安田洋子専務理事は「インバウンドが非常に手堅い。年内はこのまま好調に推移するのではないか」と語った。