ヤマナカが10月23日に発表した2024年3月期第2四半期決算(連結3月21日~9月20日)は、営業収益が前年同期比0.3%増の432億700万円、営業利益は前年の赤字から4億7,000万円ほど増やして3億3,400万円の黒字に転換した。
第2四半期連結期間においては、2027年3月期を最終年度とする中期4カ年計画の達成に向けて、「戦略の3本柱」である①既存ビジネスモデルの進化、②経営効率の向上、③イノベーションの創造、に取り組んだ。
経営資本を傾斜させた既存店については、「神守店」、「白土フランテ館」、「パディ店」などをリニューアル。生鮮・惣菜売場を拡大し、鮮度・品質・産地にこだわった商品をこれまで以上に選びやすく、買い回りやすい売場に刷新。商品施策では、生鮮食品の販売強化に加え、“ヤマナカ・フランテならではの商品”の開発に努めた。
経営効率の向上では、生産性アップを目指して経営資本の見直しを推進。本部の適正人員化を図り、セルフ精算レジを5店舗、ハイブリッドレジを9店舗に導入したほか、システムの導入と更改、デジタル化によって業務改革を進めた。また、「ヤマナカ公式アプリ」のバージョンアップを行い、会員カード「グラッチェカード」と「ヤマナカアプリ」の一体化を進め、要望の多かったカードレス化を実現している。
以上のような施策が功を奏して増収増益を達成。また、売上総利益は4.1%増の121億3,500万円、売上総利益率では1.1ポイント上回る28.8%となった。