日銀が12日発表した9月の国内企業物価指数(速報値、2020年平均=100)は119.3となり、前年同月比2.0%上昇した。31カ月連続のプラス。ただ、伸び率は9カ月連続で縮小し、21年3月(1.0%)以来の水準となった。原材料高などを受けた価格転嫁の動きが一服し、伸び率は鈍化傾向を示している。
企業物価指数は、企業間で取引されるモノの価格を示す。調査対象515品目のうち、上昇品目数は424品目。
分野別では、石油・石炭製品が3.2%、飲食料品は5.4%、パルプ・紙・同製品が13.7%それぞれ上昇した。一方、電力・都市ガス・水道は18.0%下落した。