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5月の中国小売売上高、12.7%増=都市封鎖反動も伸び大幅鈍化

買い物客でにぎわう中国成都市中心部
〔写真説明〕買い物客でにぎわう成都市中心部=2月20日、中国四川省成都市(時事通信社)
 【北京時事】中国国家統計局が15日発表した5月の小売売上高は前年同月比12.7%増だった。昨春に上海市がロックダウン(都市封鎖)された反動で2桁増となったものの、伸びは前月(18.4%増)から大幅に鈍化した。都市部の16~24歳の失業率は20.8%と、過去最高を更新。景気の先行きが懸念されている。
 ゼロコロナ政策終了後の消費回復をけん引してきた飲食の伸び率は35.1%と、前月の43.8%から大きく低下。消費の柱となる自動車や娯楽品などの伸びも鈍化した。
 鉱工業生産も3.5%増と、前月(5.6%増)から減速。幅広い投資動向を示す1~5月の都市部固定資産投資は前年同期比4.0%増にとどまった。統計局は「景気回復の基礎はまだ強固でない」との認識を示した。  中国人民銀行(中央銀行)は15日、事実上の政策金利に当たる最優遇貸出金利(LPR)1年物の参照基準となる金利を、10カ月ぶりに引き下げた。市場では政策金利も、近く引き下げられるとの観測が広がっている。