帝国データバンクは12月1日、2023年に値上げが予定される食品の品目数が11月末時点で4000品目を超えたと発表した。12月中にも計画ベースで累計5000品目に達する見込みで、特に23年2月は今年10月に匹敵する規模の値上げラッシュになる可能性があるとしている。
同社は上場食品メーカー105社を対象とした価格改定動向調査を定期的に実施している。22年の値上げは10月の6699品目をピークに、11月は882品目、12月は175品目と一段落しているが、23年1月は514品目と再び増加に転じ、2月は3269品目の値上げが判明している。
22年の食品値上げは累計で2万822品目、平均の値上げ率は14%だったが、23年1〜4月の値上げが判明している4425品目では平均値上げ率が17%と22年を上回るペースとなっている。
23年の値上げで最も多いのは加工食品の2128品目で、全体の予定総数の半数を占める。冷凍食品のほか、小麦製品や水産缶詰といった品目での値上げが目立つ。ドレッシング、ソースなど調味料の値上げは1065品目で、主に食用油価格の高騰が響いている。このほか、輸入洋酒も円安の影響による大幅な値上げが目立っている。