セブン&アイ・ホールディングス傘下の主な事業会社の2015年3~5月期の業績をみると、セブン-イレブン・ジャパンは既存店売上高が前年同期比3.5%増と好調を維持した。カウンターコーヒー「セブンカフェ」の販売数が引き続き伸びたほか、ドーナツの販売店が5月末時点で約7300店舗にまで増え、売上げを底上げした。3月に高知県に初進出するなど375店舗を新設(94店舗を閉鎖)、新店を含むチェーン全店売上高は7.4%増の1兆436億円と第1四半期として初めて1兆円を超えた。この結果、営業利益は5.1%増の580億円となった。
イトーヨーカ堂の売上高は全店ベースで1.3%減、既存店ベースで1.9%減といずれもマイナス、商品の粗利益率も0.8ポイント悪化し、営業利益は大幅減益99.0%減の3000万円だった。
ヨークベニマルは新規出店がなかったものの売上高は全店ベースで3.9%増、既存店ベースで1.0%増とプラスを維持、営業利益は12.0%増の33億円となった。総菜子会社のライフフーズを含めた営業利益は11.4%増の45億円だった。
なお、16年2月期通期での出店計画数は、セブンイレブンが1700店舗(閉鎖は600店舗)、イトーヨーカ堂が4店舗(同2店舗)、ヨークベニマルが9店舗(閉鎖はなし)となっている。